今年の展示会、閉めはコレです!
個展開催します!そしてなにげに東京では
初個展なのです☆
これまでも東京での展示会は参加させて頂いていましたが、個人ではなく
グループ展でした。今回は初めての『個展』!ガンバリマス!
『渡邉 貴子 個展』
会期:2012年12月10日(月)〜15日(土)
時間:11:00〜18:00(最終日17:00まで)
会場:gallery UG(ギャラリー ユニグラバス)HPは→
コチラ
〒101-0031 東京都千代田区東神田1-14-11 ヤマダビル1F
JR横須賀線・総武線快速「馬喰町」
都営新宿線「馬喰横山」
都営浅草線「東日本橋」
いずれの駅も地下連絡通路により、 つながっておりますので、
「馬喰町」の出口④よりお越し下さい。出口から徒歩1分です。
TEL:03-5823-7655
*会期中、基本的には毎日在廊する予定です!*
gallery UGさんは、銀座でユニグラバス銀座館としてギャラリーをされていましたが、
昨年9月に現在の馬喰町に移転。新規オープンされました☆
銀座の頃からグループ展の参加でお世話になり、その後も人形作品をいくつか置いて頂いていましたが、ギャラリーも新しくなり1年、そろそろ…♪とお声かけいただき、この度めでたく「個展開催」の運びとなりました!本当にありがとうございます!
今回の個展は、以前からUGさんでお世話になっている「人形作品」を主にメインとして、どちらかと言えばアート色の強い展示にしていきたいと考えております。
私のもう1つの作品「貫入装飾」や、定番の小物類(小さな人形や壁掛けの動物など)も置くスペースは用意する予定です。
個展として私の作品だけでギャラリーを飾り展示する、東京では初めての機会です。
UGさんは、路面ガラス張りの1Fスペースと地下の2フロアあるギャラリーさんですので
過去の作品も含め大きめな人形作品も持って行きたいと思っています。
アート色を強く。
器類だけでなく人形作品も発表している私としては、目指して来た方向でもあります。
けれど、陶芸やガラスという比較的身近な素材で、そこに親しみや愛着を感じて見守り続け、そしてコレは!と思った時に手に取って頂けるような機会を保ち続けるためには、誰でもが必要とするような食器類や、ちょっとしたプレゼントや日々の生活の一部に溶け込める小物達の制作もとても大事だと感じています。
それらとは全く別の角度からアート作品を作りたいのか、そもそも人形はアートなのか?ちゃんと言葉にして自分が人形作品を作っている意味やその方向性を説明しようとすると、私はあまりうまく説明出来なかった気がします。
でも、器から入ったはずの陶芸の道の途中で私が人形を作り始めたとき、それはすごく自然な流れだったと感じます。ずっと人の顔を絵に描く事が好きだった私が、粘土を自由に触れるようになって「顔」を作りたくなったのはすごく当たり前のようだった。無理も違和感もなかった。
「人」の形を自分の手で立体に起こす事は、ある意味私にとって憧れであった事を自覚出来た。
そして出来上がった作品に湧く愛着は、おそらく器だけを作っている時とはまた全然違う根深いものがあって。本当にあっという間にこの世界が大好きになってしまいました。
だから最初は完全に自己満足の世界、自分のために、ただ好きだから♪で、作り始めたと言えると思います。作家として初めて友人達と企画した初の展示会で、器に紛れてちょっと出してみようかな〜と軽い気持ちで並べた人形達を、思いがけず、気に入って下さる方々がいてそれを知った時は、驚きと嬉しくてたまらない気持ちでいっぱいでした。
やって良いんだ!って。すごく救われた気がしました。
人形を通して共感出来る事がすごく嬉しかった。
そして作品を作り続けいろんな方に観て頂いて、いろいろな反応や感想や思い入れを聞かせて頂けるようになって、作品は私一人の自己満足のためだけに作るものではなくなったと思います。
かといって、誰にでも違和感を与えず好きになってもらえるような作品を目指したいわけでもなく、私は私だから出来る表現で、やっぱり基本的には自分が好きな形を作り続けるのだと思います。
きっとこれからも、私の人形を見て、かわいい!と言ってくれる人もいれば、ちょっとコワいなぁって言う人もいる。好きでも嫌いでも、ちょっと気になってもらえると嬉しいのかもしれません。
アート色を強くした展示会。
私にとってコレはもちろん前進だし、新しい経験にもなるのだと思います。
けれど、これまで身近だったはずの私の陶芸作品が別の次元へ移動して遠くなってしまう様な形にはしたくないです。
もちろん自分が大切に思って作って来た作品達の価値や存在は少しずつでも高めていってあげたい。それはこれまでに私の作品を気に入って下さった方々への恩返しでもあるし、これからもっと多くの方に知ってもらう為にも。
前進していきたいです。
でも身近に感じられる存在でもあり続けたい。
工芸品やアートは、手にとれる日常使いの作品も、アートとしての作品も、小さくても大きくても、それを観たり、触れたり、その存在を意識的に感じる事で日々の生活に何かしらの変化を与えてくれる事に違いはないと思います。
意識的に好きな食器を選んで使う事、手触りを楽しむ事、コレがどうやって作られているのかちょっと考えてみたり、実際にそれを体験してみたり。
美術館で絶対触ってはいけないような美術品をガラス越しに観て感動する事も、町並みに溶け込んだ路上展示の大作を意識して観る事も。
すべては意識次第。
ふと意識して足を止めた時に、引き込まれるものかどうかは本当に本人次第。
何も感じなかったり、何か心に引っかかったり、とたんに好きだ!と思えたり。
工芸品やアートに少し気持ちを寄せて、日々の生活にふと潤いを感じられたら良いなと思います。私の作品もそんな風にどこかに存在させてもらえたら嬉しいです。
好きな所で。好きな形で。好きなタイプの作品を。
今回の個展も、アート色を強く…と私自身が思ってみても実際は観る人によって感じ方が違うはずです。初の東京個展ということもあって、出来るだけいろんな作品を観てもらえるようにするつもりだし、そのどこに目がいくかは人それぞれのはず。
どうか気軽に楽しんでみて下さい。
前進しても、けして遠くはならないと思っています。
会いたいと思ったら会えるのだと。それはお互いの意識次第で。
だから私は元気に前進していきたいと思います!
アートも器も小物達も、私の作品は私にしか作れないものだって思っています。
私の根源にある、人や動物や自然が好きで、そして、遠い遠い昔から変わらない手法でその時代の人の手で土と水と火を使って作り続けられている陶という素材が好きで。そんな単純なたくさんの「好き」が私の中でぐるぐると混ぜ合わさって、私の手を通じて生まれ出たのが私の作品達です。
これからも「好き」や「気になる」が変化しては新しいものが生まれていくのではないかと、私自身が楽しみに思いつつ、制作を続けていきます。
一緒に楽しんで頂ける方々がいてもらえるのも大きな原動力の1つです。
良かったらどうぞ力を貸して下さい。
そして、どうか私の作品に限らずとも、工芸やアートに寄せる少しの意識で、
日々が潤っていく事を感じてもらえますように。
ものづくりに携わる一作家として、切に願っています。
…個展準備で時間がないのに久々に考えを率直に書いてみたら長くなってしまいました。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。
時間をかけて書いたとはいえ、忙しさでちょっとテンパってもいるので、もしかして後で読み返したらおかしな事書いているかもしれません★どうぞ大目にみて下さい。
とにかく、東京初個展に向けガンバっております。
そしてまだ最後に窯焚きを控えております!準備に戻ります!
ありがとうございました〜〜!